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日時:2003年10月12日18時30〜20時
場所:陶芸八幡工房 ギャラリーhachi (和歌山)
構成:ロヲ=タァル=ヴォガ 演出・音楽:近藤和見




『数独T』以来、待ちに待ったロヲ=タァル=ヴォガ(以下ロヲさん)の第4回公演。
今回はなんと近畿地方をツアーで11箇所も巡るという企画。わーい観光だー。

陶芸八幡工房へは、JR海南駅からバスに乗ること約20分。かなり田舎。
会場前を通り過ぎた次のバス停(八幡前)で降り、まずは野上八幡宮にお参り〜。
舞台成功しますように。(−人−)
開始時間にはまだ早いなぁって事でその辺をウロウロしてたら、急にどしゃ降りの雨!!
傘をさす暇も無し!雨宿りしつつ、大丈夫か今日の野外劇。。。と不安に。お参りしたのになぁ。
程なくして雨も止み、会場へ。
客層が意外。なんとも和やかな年配の方が多し。何だかアットホーム。

ざわめきたっていた会場が静かになり、辺りがすっかり虫の音に包まれた頃、
まずは竹ち代さんのパフォーマンス。「雨がやんで お星さんきれーやなぁ〜」とか言いながら躍りつつ登場。
空を見上げると、先ほどの雨雲はどこへやら!空にキラキラと星が!風に流れる雲が!

で、ロヲさん。
のっけからやられました。やっぱり音楽が良い!最初の1音聴いただけで、今日来て良かった〜〜と既に大満足。
しかも今回は久々に役者としての近藤さんも観られるという事で、期待大!

劇、語るときりがないほどあれこれと良かったりよくわからんかったり。わからんでも良かったり。(要するに良いんです)
やっぱりね、カゲロヲさん、相変わらず魅力的でした。トランジスターラジオのシーンでの棒を使ったパフォーマンスに目を奪われ。。。
何というか、立ってるだけでも惹きつけられるんですな。
皆気になるからまんべんなく観たいとは思いつつ、う〜んカゲロヲさんを目で追ってしまう。
手の一振りでさえすごい!って思う。
今回は、カゲロヲさんと近藤さん2人のからみが多くって、酒を呑みつつ語らう場面はしみじみと微笑ましくどことなく郷愁。
「10年ひとむかし、20年ふたむかし、50年は〜」っていう2人のセリフがふと心に染み入る。
個人的に大好きなのが、「な〜だ・・ な〜だ」と言い合う最初のシーンと、トランジスターラジオの望月、そして4人の中心メンバーが舞台後ろで踊るシーン!!4人揃うと壮観!

今回は、野外ならではの舞台で、途中急に雨に降られる場面も。。。そこで、急遽アドリブが入って、本来なら「雪」の設定が、「雨」になってた。
「雨が降ってきましたなぁ。。」「止むといいですなぁ」というセリフ。
その場面に合わすかのようニして雨が降ってきたようだった〜。その場面以後、雨止みましたし。
んで、女の子が空を見上げながら「知らなかった! 夜空にも雲が流れていた!」とかいうセリフの時には、見事晴れ渡って雲が流れ、星が瞬いていました。。。
すごく印象に残った。
野外って素晴らしい。まぁ、「雨が〜」って場面で晴れてて「雲が流れて〜」って場面でどしゃ降りだったら話しは別だが(笑)

??だったのが、馬と、人で作った階段を登って空に手を伸ばす場面。
女の子は良い味出してて声も良いんだけど。かなり謎な場面。。。馬、なんなんだろう。。。?
そしてついついえええ〜〜!って声が出たのが終り方。
中途半端にぷつっと切られた感じ。
劇の途中に皆が舞台後方に集まってきて拍手(手拍子)始めて。。。急すぎて何がなんやら。
で、何人かが舞台中央に上がっては1人ずつ躍りを披露しているような?
急に毛色が変わってキョトンとしている間に終了〜♪
うっそー!?ちょっとそれで終らないでーーー(><)って気持ちでした。
あー、でも今後に期待だ!

それでもまた行きたい!!って思わせるのがロヲの不思議なところ。
何はともあれ、良いんだよね。何かが。