isotope


日時:2003年12月28日17時30〜
場所:陶芸八幡工房ギャラリーhachi
構成:ロヲ=タァル=ヴォガ 前座:カイロプティック商会/ファルソス・ヒターノス






体に染み込んでる記憶っ!
10年ものブランクがあっても、ふとしたきっかけでぶわっと溢れ出てくるんだなぁ。
昨日バスの中で地元のお姉さんに聞いて、訪れた和歌山の海。
バスを降りて、海へ続く下り坂を見つけた瞬間、「海だーーー海だーーー!」
って叫んでた。
海が珍しいって訳でもなく。
磯の香りが、懐かしかった。波の音が懐かしかった。
散歩してりゃぁ海に辿りつくような、そんな環境に生まれ育った事を、この日初めて思い出した。
思い出した?認識したっていうのかな。
知らなかった。
ブランビンタンさいこー。

海も山も谷も川も犬も猫も鳥も春夏秋冬夕間暮れ。すべて。
人生を、ふっと振り返った瞬間だった。
10年前ひと昔…20年ふた昔…。50年経ったらもう、ついさっきの事のように思うんだろか。
ロヲさんの劇観ると、断片的な記憶が頭の中を駆け巡る。
『夕間暮れ』
『傘をなくしてしもた』
『秋刀魚を焼くにおい』
『夕時の犬の遠吠え』
浮かんでは消え、浮かんでは消え。
和歌山には2日いたけど、過去も現在も未来もごっちゃごちゃになって、時の感覚がなかった。
あっという間のようで、何十年も経ったような。
何だか人生の渦だね。渦巻きはHUNDERTWASSERで随分お世話になって(?)いるから、いよいよ渦巻きだらけ。。

劇、覚えてないのよねー。すべてがすっとんじゃった今現在。
確か、紛れも無く良かったのにね(^^;)今日は赤い花より役者さんに集中してたし。
劇終わってからCDもらってうどん食べてカゲロヲさんに良かったですーって言って帰った。
のは覚えているが。

帰りの電車、和歌山から大阪に出ようとしたら逆走してた!うぉーー!こりゃぁ海南に向って走ってるーー!
バカバカ!
あーーーー隣に走るは大阪行きの快速!まーにーあーわーねーーーー!
で、次の駅で降りてタクシー乗ったらおじさんいい味出してる。。。海外に長いこと住んでたとかで、
通じない言葉で話しかけてくる。さよならが「だ(ら)くーん」だとか言ってたが。。。
何語だ?とにかく面白い人だった。

劇を通してっていうか、ツアー中のすべてのあらゆる事に、思う事がいっぱいいっぱい。
自分と人との近さと違いかなんか、知らんが、知らんが今は良し。