マネスクの犬 『マルガリータ』


日時:2003年2月1・2日 確か6時くらい?
場所:京都 確かニュートンっていうお店の地下




草壁カゲロヲ(役者)、勝野タカシ(音楽家)、足田メロウ(画家)の三人が立ち上げたユニット『ロマネスクの犬』の公演。 
客演として、豊原エス(詩人)と坊ちゃん役の人。。って坊ちゃん役、むちゃくちゃ良かったのに名前知らない〜〜;;ひーえー。肝心な所を。

いやぁ〜!楽しかった!!笑って笑って、気分爽快のウキウキ気分。出演者皆がそれぞれ魅力的で、個性的なのにハマッテル。
役者、音楽家、詩人、画家、活躍の場が異なる皆が集まったからこそ、新鮮で味のある舞台かな。
なんか、出演者の皆さん自体、その事を楽しんでるのが伝わってきた。勝野さん(音楽家)なんて、ほんっとに嬉しそうに笑う。
私、人が笑ってるの見たらつられて幸せになってしまう質なので。。(^^;無償に幸せでたまらんかった。
笑顔って伝染しますな。まぁ時と場合によりますが。
カゲロヲさんは坊ちゃんの「影」の役。その名の通り、「影さん」と呼ばれる。
超純粋で奔放な坊ちゃんの、常に後ろに立ち、旅先案内人のような役目を担う。
「影」なわけだから、一心同体のようなものやね。あくまでも「影」で助言し、「影」で坊ちゃんを支える。
。。。案内人風の役、似合うよなァ。纏う空気が柔らかいからかな。
それにしても今回、曲(歌)が最高!即CD買いましたね。即。
「あい」→「いやや、や・め・て!」  笑い死にしそうやからほんとに「や・め・て!」って感じでした。
絶対可笑しい!絶対可笑しいカゲロヲさん!えー曲名は『愛のしりとり』ですな。言葉のセンスに絶賛脱帽中。
私が勝手にそう呼ぶ「カゲロヲダンス」(ひねりなし)も健在で、大満足も過ぎるほど。
これまた『坊ちゃんのテーマ』を聴く度にワナワナと可笑しさが込み上げてくるのであった。。。手に負えん。まったくもう。

そして、今回(前回は京都大学公演)改めて思ったのが、勝野さんの声って心地良い。って事。
流れるように、歌うようにセリフが出てくるから、聞いててうっとりしてくる。特に、ラストの森でのシーン、ランプ(?)片手にカゲロヲさん。
その隣りで勝野さんが長々と朗読する場面は原始の森に還ったような気分で、酔いしれる。
さらに後ろではメロウさんが暗闇の中壁にザッザッと絵を描いている。

マルガリータ、、終り方が好き。
純粋過ぎたが為に、マルガリータへの゛愛”を綴った手紙をきっかけに父親に打ちのめされた坊ちゃんが、影と共に再び前を向いて歩いていくというラストシーン。
「影さん、あの山の向こうには何があるかなぁ?」 「・・ん〜 わかりません」
「影さん、この川の先には何があるかなぁ?」 「ん〜…・ ・・」
「影さん、この海の向こうには何があるかなぁ!?」 「さぁ 、行ってみなければわかりません」 「じゃぁ、 行ってみよう!」って。
坊ちゃんええなぁ〜〜〜。すがっすがしい。
一人ひとりも魅力的で、お互いが絡み合っても魅力的で、物語も最高ときたら、もう笑顔で拍手を贈るしかないっしょ。
というわけで2日目もいそいそと京都に出かけたのであった。