腐植土トイレ(HUMUS TOILETTE) | |
HUNDERTWASSERが自作していたトイレ。『腐植式汲取便所』 ウィーン市の中心に位置するシュピーゲル通りにあったヴァッサーの住まい(オットー・ワグナー設計)にも、 ニュージーランドの住まいにもこのトイレが使用されていました。 要するに、自身の排泄物をリサイクル可能なトイレ。 その腐植土トイレを、ヴァッサーファンであるドイツ人の友人が自作したとの事で、 掲載許可を得ました。素晴らしい!! |
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濾された排泄物が出てくる穴。 ◆HUNDERTWASSER◆1975年1月 糞は土壌に変じ それを屋根の上に置けば草地になり 森林になり 庭になる。 糞は黄金に変じる。それは本当に満足な事で 富は増す一方になる。 ほんの少しの糞尿を処理する為に多量の清流を費やす。 1ないし2ポンドの貴重なものは50リットルもある非常に危険な液体になり、地下水や井戸水や河や池や海を汚染する。 W.C⇒1000gの排泄物は 5000gの有害な廃物となる 腐植土トイレ⇒1000gの排泄物は 貴重な天然資源となる。 |
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排泄した後、上にかける腐食土。臭い消しの役目かな。 ◆HUNDERTWASSER◆1975年1月 腐植土トイレは人間の排泄物と台所の廃物を元の容積のたった5%に圧縮する。 水も運河もいらないし 病原を運ぶ媒体にもならず病気を蔓延させる事もない。 水は腐植土として再利用される。 必要なのは 手桶と排便の為のふたつの穴のあいた板だけである。 片方の穴は電気の為である。 そして蓋とストーブのパイプ それに 小さなランプ。 |
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いかにも自作! ドイツ人の手づくり魂にはいつも圧倒されます。 ドイツ人は皆こうなのか、友人が特別そうなのか? とにかくスゴイ。 ここまでやってのけると、盛大な拍手を贈りたい気分になります。 |
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壁にはヴァッサーが描いた腐植土トイレの構造と使用方法を説明するスケッチ。 |
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トイレ内部の壁にはヴァッサーの作品の写真。 徹底的ですねー。 この感覚大好きです(笑) 尊敬すると同時に、つい笑ってしまう。 何かもう、嬉しくてたまらない!という感覚。 |
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周囲の緑が良いですね。 紛れもないドイツの森。 愛されてますね。ヴァッサー。 余談ですが、一時期ヴァッサーの奥さんであった池和田さんがこんな事を語っています。 『--略-- あきれたことには、いつの間にか彼の自作のリサイクル利用のトイレがアトリエ(ウィーン)の真中に堂々と設置してあるので、私は彼が気が狂ったとしか思えなかった』 |