彼岸花(曼珠沙華)/Cluster-amaryllis |
毎年、お彼岸の時期に咲き誇り、短い命で枯れ逝く花。 遠くに逝った誰かを想い、切なくなる花。 一般に、俗称は1000以上あると言われています。良くも悪くも思い入れのある花。 もっと見たい方へ。彼岸花その2(白彼岸花含)→ |
この、ふるえるような曲線美。 燃えるような緋色。 赤と緑のコントラスト。 一本で凛と立ち居る、その強さ。 |
9月下旬ごろ茎頂に5〜7個の花をつける。 花も茎も枯れ果てた晩秋に、濃緑色の線形の葉を伸ばすが、翌年の春に枯れてしまう。 つまり、花の時期には葉がなく、葉がある時期には花がない。 その事から、『葉不見花不見(はみずはなみず)』という呼び名もある。 韓国語では、『想思華』と言い、葉と花が見えぬ互いを思いやっているという意。 燃えるような緋色は、その想いの強さ故か。 。。。そういえば、彼岸花の花が枯れたその後の姿、見たことないなぁ。。。 |
夏ゆけばいっさい棄てよ忘れよといきなり花になる曼珠沙華 ―今野寿美― |
彼岸花の赤は、深い。 命が眠る冬に向けて、消え入る前に、一花咲かせようと。 一年分のその想いが、彼岸花に詰まっていると思う。 |